先日の夕方、お施主様から連絡がありました。
電気温水器でエラーが起きて、お湯がまったくでなくなってしまったとのこと。
とりあえず、エラー復旧できないかと伺いました。
↓電気温水器のリモコン画面にはエラーコードが出ています。
↓2つのエラーが交互に表示されます。
こんな時はとりあえず、取扱説明書の確認です(みなさん、取扱説明書はまとめて取っておきましょう!)。しかし、取扱説明書が無いとのこと。
しかし、今は便利な時代になりました。ネットワーク上で取扱説明書のPDFがアップされていました。
それでエラーの解除方法を確認しましたが、復旧できません。
最後の手段として、電気温水器の電源を落としてみましたが、やはり復旧せず。。。
そこで日を改めて、メーカーの修理担当者に依頼しました。
↓三菱電機の修理担当者にきてもらいました。
とりあえず、電気温水器本体のカバーを取り外します。
↓こちらが電気温水器の内部です。
温水が入るタンクはグラスウールで覆われているんですね、はじめてみました。
↓内部を確認してもらいました。
↓動かない原因がわかりました。
↓こちらの減圧弁が動作していないとのこと。
なるほど、これを交換すれば直りますねとのことですが。。。
この電気温水器は製造から16年経過しており、このシリーズは2004年に生産終了してしまい部品が無いとのこと。。。
メーカーの生産終了はメーカーの都合ですが、法律上では商品の生産終了後から7年間は部品を保持しなければ行けないという決まりがあるのですが、その期限も2011年に終わってしまっていました。。。
つまり、この電気温水器は直せないというのがメーカーの回答でした。
今回は部材の型番を控えていたので、メルカリやネットで部品だけでもないかと探してみましたが、見つかりませんでした。。。
私はいくつもの現場でこのような場面に出会ってきました。
いつまでも同じ部品を在庫するのが難しいのはとても理解できます。技術も向上しているので毎年新しい商品が出てくるのもわくわくします。
現在、多くの皆さんが長期ローンを組みますが、故障は住宅ローンの途中で発生します。
20年、30年壊れない商品は難しいとしても、代替部品で修理が出来る方向に各メーカーのみなさんが対応してくれるようになると商品を大切に使えるようになると思うんです。
新しい商品と同じように今まで作った商品が出来るだけ、直せるようなモノづくりをメーカーの皆さんに期待したいです。
僕らも建てた家をずっとメンテナンスして維持できるような提案をしていきたいと思います。
つづく。
第一建築業