今日は先週工事したお客さんの所へ伺ってきました。
修繕した内容はお風呂の天井の結露です。
近年のモデルお風呂なのですが、なぜか天井に結露ができてしまうのです。
換気扇を24時間換気で使用してもらっていても結露がついていました。
天井裏に断熱材を上乗せしたり、ウレタンを噴いたりもしました。
部分的には改修されるのですが、一部に結露が残っていました。
ちょうど、外の天気が荒れていた日で小屋裏に上がっていた時に大工さんが気づきました。
なぜか小屋裏にすごい風が入ってくるんです。
その風がとても冷たくて、怪しいということになったんです。
外を見てみると、ちょうど軒裏の有孔ボードがありました。
有孔ボードは外壁の内側で溜まった熱が上がって来た時に排出部分です。
そして、外ではすごい風が吹き付けてきていたんです。
ここは「米山おろし」と言われる、山風が直接吹き付ける面だったんですね。
柏崎には「米山(よねやま)」という山があり、そこから降りてくる大風のことです。
そして、入隅(いりすみ 角の部分)の場所だったので、
その吹きつけた風が舞い上がって軒裏からゴーゴー入ってきていたのでした。
(大げさに聞こえるかもしれませんが、ホントにゴーゴーでした)
ちょうど確認しに伺った日の天気が荒れていたので判明しました。
そこで、軒裏の有孔ボードの部分を無孔ボード(穴があいていないボード)にしました。
しかし、そのまま塞いでは熱に放出口がなくなるので、手動開閉できる換気口を応用させてもらいました。
寒い冬場は閉じて、夏場は開くようにします。
工事から数日たったので、状況を伺ってきたら、結露がとまったとのことでした。
おばあちゃんも喜んでくれて、ホントに安心しました。
家は性能だけではなくて、家が建つ場所、風土が大きく影響することを改めて勉強させてもらいました。
つづく。
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