今日はリフォーム工事の現場からです。
昨年の大雪で屋根の下地の垂木(たるき)が折れてしまいました。
遅くなりましたが、今年も起きるかもしれない大雪に備えて修繕工事です。
↑施工前です。屋根の正面が崩れています。
雨樋(あまとい)もかなり歪んでいます。
↑瓦を取り外します。
↑木端(こば)を取り外して、野地板(のじいた)を取り外すと下地の垂木(たるき)が見えてきました。
この細長い角材が垂木です。
↑軒先の部分で見事に折れていました。
ここで少し施工についてです。
昔の大工さんは仕事が丁寧です。
この垂木、最近では垂木掛け(たるきかけ)に引っかけて釘でとめるのが主流ですが、この垂木は垂木掛けに臍(ほぞ 穴をあけること)を作ってそこに垂木を挿し込んでいました。
軒先に雪などで荷重がかかった時に、根元が浮き上がらないように工夫してあるんですね。
↑垂木の根元は垂木掛けに挿し込まれています。
↑垂木を抜くと臍穴が見えます。
丁寧な仕事ぶりです。
↑修繕でも同様に臍に垂木を差し込んで修繕しました。
リフォーム工事は昔の職人さんの技術を学べるいい機会です。
つづく。
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