今日は新築工事の現場からです。
中の方も着々と工事が進んでいます。
仕上げてしまえば見えなくなってしまう柱ですが、設計する段階ではその「柱」のバランスを検討します。
その中の1つで2階の柱の「直下率(ちょっかりつ)」があります。
これは2階の柱の下に1回の柱が来ている割合を示します。
↑これは2階から見た、柱の状態です。
2階の柱の下に1階の柱が建っています。
2階の荷重が1階の柱に伝わります。
↑こちらの2階の柱の下には1階の柱がありません。
この場合、2階の荷重は別の柱を通じて1階に伝わります。
感覚的にも2階の柱の下に1階の柱があった方がバランスがよいですよね。
この割合を出来るだけ、100パーセントに近づけると上下階の柱のバランスが良くなります。
基本的には50パーセント以上を目指しましょうとされています。
ちなみに、この柱の直下率については法規上の制限はありません。
この割合が低いと「床鳴り」や「たわみ」などの原因になります。
しかし、100パーセントに近づくと、1階と2階の「間取り」が制限されてしまいます。
「強度」も大切ですが、「住みやすさ」を損なってしまっては意味がないです。
今回のこの建物の柱の直下率は75パーセントになっています。
希望の間取りの中でも、躯体強度の向上を目指しています。
つづく。
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