これは大工道具の1つ、「差金(さしがね)」です。
L字の形をした、物差しです。
「1」、「2」、「3」の寸法は「cm」でも「mm」でもありません、「寸(すん)」になります。
「1寸」は「3.03cm」になります。
「10寸」で「1尺(しゃく)」になります。
なかなか日常生活では出てこない寸法ですが、建築の世界では今でも重要な単位です。
大工さんはこれを使って、材木に墨(目印)をつけて細工します。
色々な電動工具が増えてきていますが、現場ではこの差金が無いと仕事になりません。
僕もほんの少ししか使いこなせていませんが、使う場面はあるんです。
例えば、屋根の勾配(角度)を測る時に使ったりします。
長い方を「1尺」に合せて、直角にした時、短い方がいくつになっているかで屋根の勾配を確認します。
短い方が「3寸」ならば、「3寸勾配」になります。
色々な用途で大活躍する大工道具です。