今日の会社の工場の風景です。
写真は「杉板(すぎいた)」です。
これは和室の「荒床(あらゆか)」として使用します。
「荒床」は床板の下に敷く、下地の板のことです。
和室の場合、大抵は畳が敷いてあります。
畳の下地として、この杉板を使います。
和室でも荒床として「構造用合板」を使用する場合がありますが、畳は「いぐさ」でできており、水分を吸収するので、湿気を持ちます。
「構造用合板」では調湿効果(水分を吸収したり、放出したりすること)はあまり期待できません。
その為、床下のカビの原因になりかねません。
「杉板」は「無垢材(本物の木)」なので、調湿効果があり、カビ対策も期待できます。
写真の杉板は会社に立て掛けて、乾燥をさせています。
木材も商品です。
木材も材木屋さんから搬入された時点では、バンドで留められています。
1つの束になっているんです。
(束になっていることを「足(そく)」と呼びます)
その場合、無垢材なので、外気の水分を吸って、木が湿っている場合があります。
なので、現場で施工する前に写真のように、1枚1枚立て掛けて、杉板を乾燥させてから使用します。
今の時期は3、4日このように立て掛けて湿気を取り除いてから使用します。
梅雨時期などは、1週間以上待つ場合もありますよ。
工事をする前のちょっとした下準備です。