『高田の家』の現場です。
↓先回はこちらをご覧ください
2回目の完成時の気密測定を実施ました。
↓1回目の気密測定の結果はこちら
↓窓の隙間を養生テープで塞いでいる所です
↓測定開始です
↓結果は、C値=0.3㎠/㎡
↓実際に隙間の大きさを出してみました。
建物の隙間面積は65平方センチメートルです。
8.1cm×8.1cmの正方形が今回の隙間になります。
隙間は少ないほど、建物の性能は向上します。
隙間が起こす問題は2つです。
1つは各隙間から隙間風が入ってくることになります。
隙間が多いと、冬場はその隙間から冷気が侵入してきますので、窓付近などでヒヤッとした冷気を感じてしまいます。
もう1つは24時間換気の換気の経路を狂わしてしまいます。
現在の住宅は24時間換気が義務付けられています。
家を建てる際の確認申請でも換気の計画は提出が必要になっています。
基本的に各居室(LDKや主寝室、客室など)から新鮮な空気を入れて、トイレやお風呂などの換気扇から排気させます。
しかし、隙間が多いとその隙間からの風により計画とは異なる空気の流れが生まれてしまいます。
今の住宅は1時間で建物の中の空気の半分を入れ変えるようにしますが、それがうまく入れ替わりません。
入れ替わらなければ、外部からの新鮮な空気がうまく部屋に取り込めない、そして、呼吸で生まれた二酸化酸素などを部屋の外に計画的に排出できなくなります。
空気の動きを制するには不必要な隙間からの空気の侵入を止める必要があります。
その為の気密工事になります。
高気密の基準は近年はC値0.5以下が目標とされています。
※現在の法律ではこのC値には基準がありません。そのため、高気密高断熱の住宅を作っている建設業者さんが自社で基準を決めて、目標以上の性能を目指しています
気密工事は職人さんの仕事の成績表と考えると、良い結果が出せました。
ちなみに、比較対象はワンピースの最新刊です。
つづく。
第一建築業