昨日、弊社が加盟ている木造住宅の団体『新木造住宅技術研究協議会(通称:新住協)』のオープンセミナーがありました。
テーマは国が打ち出した新しい断熱等級6と7の作り方についての講演です。
講師は室蘭工業大学の名誉教授の鎌田紀彦先生、40年以上、日本の住宅の工法、温熱環境向上に尽力してこられた方です。
新潟県での講演は2013年以来10年ぶりに来られるとのこと。
↓こちらが鎌田先生
1時から5時まで4時間の超ボリュームの講演でしたが、あっという間でした。
内容をざっくりと
・新住協の進めているQ1.0住宅について
・1987年から新在来木造工法としての高断熱の基本工法
・ボード施工の優位性(剛床と気流止め)
・QPex(暖冷房用エネルギー消費量計算プログラム)の活用
・2000年代、2010年代、2023年の気象データの比較
・Q値とUa値の関係
・平屋と総2階との比較
・1種換気設備の必要性
・新型ガラスの性能
・換気方法による暖房エネルギーの違い
・国が進めたい脱炭素とLCCMについて
・断熱材の選択
・べた基礎との布基礎と基礎断熱の施工方法
・熱交換換気扇と換気回数の考え方
・冬場の太陽の日射と地域(今回は新潟)との関係
・ローコストな断熱の施工方法
など、多岐にわたり、メモしまくりました。
鎌田先生は住宅の民主化を進めてこられた方です。
断熱性能や耐震性能の高い高性能住宅が価格が高くなるものを、工法や素材の見直しでできるだけ多くの皆さんの手が届くようにならないか尽力されてきた方で、効果的な工法、現場の職人さんの負担軽減や材料の選定など、本当に勉強になりました。
現在、弊社が施工している高気密高断熱の仕様もまだまだ、改善、検討の余地があり、設計・施工の伸びしろを広げていただきました。
↓今回は勇気を出して、初めての懇親会にも参加
↓9人で懇親会
かなり深いお話が聞けました。
同業他社さんからも色々教えてもらえて、貴重な1日になりました。
つづく。
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