10月に入りました。
夏の暑さもだいぶやわらいで、過ごしやすくなってきました。
今日は耐震補強工事の流れについてお話したいと思います。
最初に耐震診断士の資格を持った建築士に建物を調べます。
(第一建築業も耐震診断士がいるので調査できます)
柏崎市では金額が決まっており、一律10万円となっています。
そこで色々な項目を調べます。
・各階の壁の量
・壁の強度
・柱の位置
・地盤の状態
・基礎の形状
・屋根の形状
・金物など
昔の図面があればそれを参考に年代から下地の状態、金物の使用状況を予想します。
(さすがに調査段階で壁は壊せないので外見から予想します)
このような診断方法を「一般耐震診断」と言います。
一般耐震診断とは建物を壊さないで診断する方法です。
↑これが報告書です。
それぞれの状態を入力して建物の構造に評価点がつきます。
基本的にこの評価点が1.0以上であれば「一応倒壊しない」と評価を受けます。
なかなk1.0以上の建物はありませんが。。。
そこで、その建物の評価点を1.0以上にする計画を立てます。
それが「補強計算」と言われる、耐震補強計画です。
↑これが計画書です。
↑これは壁の補強計画です。
補強計画にも色々あります。
・地盤を補強する
・基礎を補強する
・壁を補強する
・屋根を瓦から板金に変更する
(建物自体の重さを軽くする)
・建物を小さくする
(減築する)
その建物にあった補強方法を検討します。
なんでも補強すればいいという訳ではないので、壁のバランスなどもしっかり検討します。
その計画で先ほどの「構造の評価点」1.0以上を計画します。
この部分がリフォームと異なるところで、僕が考えるイメージとしては
・リフォーム工事は「生活を快適にすること」が優先
・耐震補強工事は「生活を安全にすること」が優先
と位置付けています。
どちらも重要なんですが、優先順位があると考えてもらうと分かりやすいと思います。
(最終的には金額の折り合いがあります)
なかなかうまく説明できませんでしたが、少しはイメージが持てたでしょうか?
こんな感じで補強計画を立てています。