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第39回:杉板(すぎいた)の下準備


新潟県柏崎市の第一建築業のいちけんブログ

今日の会社の工場の風景です。


写真は「杉板(すぎいた)」です。


これは和室の「荒床(あらゆか)」として使用します。


「荒床」は床板の下に敷く、下地の板のことです。


和室の場合、大抵は畳が敷いてあります。


畳の下地として、この杉板を使います。


和室でも荒床として「構造用合板」を使用する場合がありますが、畳は「いぐさ」でできており、水分を吸収するので、湿気を持ちます。


「構造用合板」では調湿効果(水分を吸収したり、放出したりすること)はあまり期待できません。


その為、床下のカビの原因になりかねません。


「杉板」は「無垢材(本物の木)」なので、調湿効果があり、カビ対策も期待できます。


写真の杉板は会社に立て掛けて、乾燥をさせています。


木材も商品です。


木材も材木屋さんから搬入された時点では、バンドで留められています。


1つの束になっているんです。

(束になっていることを「足(そく)」と呼びます)


その場合、無垢材なので、外気の水分を吸って、木が湿っている場合があります。


なので、現場で施工する前に写真のように、1枚1枚立て掛けて、杉板を乾燥させてから使用します。


今の時期は3、4日このように立て掛けて湿気を取り除いてから使用します。


梅雨時期などは、1週間以上待つ場合もありますよ。


工事をする前のちょっとした下準備です。


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