今日は新築の現場からです。
付加断熱が納まり、今度は外壁下地に工程に入ります。
今回、外壁の下地は防水シートを張って、その間に空気が流れる、空気層を作ります。
この空気は暖かい空気(軽い)は上昇し、冷たい空気(重い)は下降する特徴があります。
この空気層で空気が流れるようにします。
通常、通気層は下地の胴縁(『どうぶち』といいます)を使用して、胴縁の厚み18mmで空気を作ります。この通気層は外壁の仕上がりによって張り方が異なります。
↓外壁を横張り(外壁を横長に張っていく)場合は下地を縦に張ります。
こんな感じで下地を縦に張ります。
↓空気層の空気は上昇するように流れます。
↓それに対して、↓外壁を縦張り(外壁を縦長に張っていく)場合は下地を横に張ります。
↓空気は横に流れます。
空気は横に流れますので、循環があまりうまくいきません。
↓そこで、アップ写真です。
下地を横張にする場合は胴縁に通気孔があいた通気胴縁などを採用して、空気の上昇による移動を助けます。
※今回は下地部分の説明ですが、実際は窯業系外壁の場合は金具を使って、通気層を確保したり、ガルバリウム鋼板の場合は凹凸部分があるので、その凸部分で空気が流れるように工夫をします。
このように仕上げによって、下地の作り方が異なります。
今回はそこにもひと工夫を入れました。通気層を2重にします。厚みは倍になるので36mmになります。
家を作る場合は窓があります、どうしても窓部分や出隅(『ですみ』と言います、建物の角のことです)で通気を止めてしまいます。そこで今回は窓回りや出隅での空気だまりを緩和させるために、下地を2重で作ります。
↓これが2重胴縁の壁下地です。
↓窓回りも2重下地なので、空気が動きやすいです。
↓下地張り中の村田さんと村松さんです。
↓もう1枚下地の写真です。
つづく。
第一建築業