今日は新築の現場からです。
第2553回:家づくりのコンセプト3~配置計画編(日射コントロール)~
前回のブログで建物を南向きに配置する計画をお伝えしました。
南向きにすることで日射の取得、遮蔽を計画しやすいなります。
今回は『窓』についてです。
基本的に窓は壁に比べると熱の影響(暑くなったり、寒くなったり)を受けやすいです。
最近の窓は高性能になってきました、ペアガラスの上位にトリプルガラス、LIXILでは5層ガラスまで商品としてあります。
しかし、予算も限りがあるので、すべて高性能にすることはできません。
今回は設計計画段階である制限を付けました。
それは『西側に窓を設けない』です。
西日の影響を受ける西側の窓を完全に無しにします。
そうすることで夏場の午後からの厳しい日射を入れないようにします。
以前の弊社の庇の効果のブログでも書きましたが、夏場は日射を外で止めないとかなりの高温が室内に入ってきます。
庇や簾を設けることも重要ですが、根本問題として一番いいのは『入れないこと』だと考えました。
もちろん、西日が完全に悪いわけではありません。
サンルームを西側に設けることで洗濯物が乾き易くできたり、きれいな夕日などを見る窓(ピクチャーウィンドウ)としても活躍できます。
今回は洗濯物は別の方法で対応し、西側から取り入れたい景色もなかったので、思い切って窓をつけない制限で間取りを考えてみました。
西側の部屋には窓が無いので、どのようにして西側の部屋に光を入れるかは工夫が必要になります。
窓とは別の方法で光を入れてみたいと思います。
見学会は3回【構造見学会(10月上旬)、断熱見学会(10月下旬)、完成見学会(12月)】を計画しています。
詳細が決まり次第ご報告いたします。
ご興味がございましたら是非ご来場ください。
つづく。
第一建築業