今日は新築の現場からです。
前回、家づくりのコンセプトについて記載しました。
「安心して、夏涼しく、冬暖かく暮らせる家」
と定義しました、今回はその数値化についてです。
まずは「安心して」の部分です。
どうすれば「安心」して暮らせるか?
一番わかりやすい部分としては建物が地震などの災害に強いこと。
地震が発生しても崩れないでいる家であれば安心して暮らせますね。
建物の構造の安定を示す基準があります。
品確法(ひんかくほう 住宅の品質確保の促進等に関する法律)で構造の安定に関する基準があります。
それが「耐震等級」です。
耐震等級には3段階あります。
一般に家づくりは「建築基準法」に従って、建物の木造の構造を基準に適合させなければいけません。
耐力壁という建物が地震などの揺れに耐えれる重要な壁の量、壁の配置、金物の設置など、
また、柱の大きさや、基礎の仕様についてなどについて基準をクリアしなければいけません。
近年(耐力壁に関しては昭和56年以降、金物については平成12年)の建築基準法の仕様をクリアした等級を1とします。
現在、新築をする場合はこの等級1をクリアしています。
その上として
耐震等級1の1.25倍の数値をクリアしたものを耐震等級2
耐震等級2の1.5倍の数値をクリアしたものを耐震等級3
と記しています。
この等級2以上の性能は長期優良住宅等建てる場合には求められます。
弊社も過去に建てた長期優良住宅では耐震等級を上げて設計しています。
この耐震等級が高い方が構造的には安全側になるのですが、間取りとのバランスもあります。
↓例えば、大空間のLDKにしたいのに部屋の中央部に柱が出てくる。。。
↓例えば、耐力壁を増やさなけらばいけないために、寝室の窓が小さくなってしまう。。。
※上記はあくまでも例です。実際に計算していません。
間取りと構造にはバランスがあるのですが、今回は理想の間取りより先に耐震等級から目指します。
目標は『耐震等級3』です。
そして、その中で希望の間取りを考えてみようと思います。
つづく。
第一建築業