今日は高気密高断熱住宅の光熱費についてです。
↓先月まではこちらです
第3495回:『太陽に素直な家』光熱費の発表2024年3月編
建て物の条件を簡単に紹介します。
建築地:新潟県柏崎市(地域区分:5地域、垂直積雪量:250cm)
延べ床面積(2階建て):95.85㎡(29坪)
断熱性能:Ua値 0.21W/㎡K(HEAT20 G3/断熱等級7)
暖房方式:ダクト式エアコン(三菱)
換気方式:1種換気ダクト式(スティーベル LWZ170 顕熱タイプ)
家族構成:3人暮らし(大人2人、子ども1人)
電気プラン:東北電力 よりそう+ファミリーバリュー
竣工:2021年3月~
2021年3月竣工後、3年間、毎月住んでからの光熱費を発表してきました。
新築住宅のデータとしても3年分貯まってきたので、ここで3年分を検証してみたいと思います。
実際のデータはホームページのモデルハウスページに光熱費を公開していますが、そちらがこちらです。
↓こちらがアパートと新築の合計4年分のデータです
とても見にくくてすみません。。。
簡単に
2020年4月-2021年3月(アパート)
2021年4月-2022年3月(新築)
2022年4月-2023年3月(新築)
2023年4月-2024年3月(新築)
当初予定していたのは私が住んでいたアパート暮らしと比べて、高気密高断熱住宅を建てると光熱費が安くなりますよってことを身をもって説明する予定でした。
しかし、この3年間ですが、
コロナウィルス拡大、ウッドショック、ウクライナ侵攻、物価高騰、冬のドカ雪、昨年の夏は猛暑、そして円安。。。
生活の基盤が大きく変わるような出来事がたくさんありました。
↓先ほどのデータから金額部分を抜いたのがこちらです
アパート時代の電気ガス灯油の合計金額:361,925円
2021年の新築の電気ガスの合計金額:342,170円
2022年の新築の電気ガスの合計金額:391,757円
2023年の新築の電気ガスの合計金額:302,691円
時代に大きな変化に伴い、2022年は電気の燃料調整費、ガス料金の値上がり、そして2023年は電気ガスに国からの補助金が入り、光熱費が下がるなど、価格だけで見ると判断は難しいですね。
※2023年7月からは電気料金単価が29.02円から34.16円に上昇(17%アップ)
光熱費だと、使う家電や住み方によっても異なりますが、モデルハウスではダクト式エアコン1台で家じゅうの温熱環境を整えています。
↓その電気代のエアコンのデータを抽出したのがこちらです。
ここでも設定温度を何度にするかで、光熱費が変わってきますが、私の自宅の場合
夏:26度
冬:23度
くらいで温度設定をしています。
※夏は27度、冬は20度だと少し暮らしにくいので、少し温度を調整して生活しています。
その温度で見た場合、
2021年のエアコンの使用量:2347.5kwh
2022年のエアコンの使用量:2129.9kwh
2023年のエアコンの使用量:1981.0kwh
毎年、使用量が下がっていますが、均すと、2150kwhくらいです。
そこから夏と冬の期間消費電力量を出します。
期間消費電力量は家庭用エアコンの性能を出す際に目安になっています
夏は5月23日から10月4日、冬は11月8日から4月16日までの消費電力量になります。
夏の期間消費電力量
2021年のエアコンの使用量:709.7kwh
2022年のエアコンの使用量:614.6kwh
2023年のエアコンの使用量:645.2kwh
3年間を均すと、656.5kwh
冬の期間消費電力量
2021年のエアコンの使用量:1509.2kwh
2022年のエアコンの使用量:1431.8kwh
2023年のエアコンの使用量:1288.7kwh(※暖冬もあるかな?)
3年間を均すと、1409.9kwh
となりました。
私が当初、断熱性能7(HEAT20G3クラス)の冬の使用量は1500kwhとあったので、予想通りの性能は惰性ていると思います。
今回は数値でまとめましたが、実際はアパート時代に比べると、
アパートの1.7倍の床面積を温度差なく暮らせていること(前のアパートはお風呂やトイレ、玄関がとても寒かったです。。。)灯油を使用しないので、室内空気は汚れないし、冬場の灯油を使用しなくてよいので、週に1回灯油を買いに行っていた時間が浮いているので、暮らしの豊かさは上がっていると思います。
今回は3年分のデータ比較でした。
光熱費の紹介は引き続き、行っていく予定です。
つづく。
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